FREDDY

アイ・フランケンシュタインのFREDDYのネタバレレビュー・内容・結末

2.8

このレビューはネタバレを含みます

ケヴィン・グレイヴォーの同名グラフィック・ノベルをスチュアート・ビーティー監督がアーロン・エッカートの主演で映画化したアクション映画である本作は、1795年の冬、あることを発端に復讐心を募らせ極北の地まで自身を追跡してきた、8体の死体を縫合し生を与えてくれた生みの親であるヴィクター・フランケンシュタイン博士が寒さで命を落とし、彼の遺体を家族が眠る墓地に埋葬を済ませた矢先に襲撃してきた悪魔から救ってくれたオフィアとカザイアに連れられ神聖な壁に囲まれた聖堂へと訪れたところ、大天使ミカエルの命令により地上に降臨し人類の命運を賭け悪魔軍団との戦いを繰り広げていたガーゴイルの女王リオノアから戦いに参加するよう求められるも首を縦に振らず、誰もいない地球の最果ての地を目指し追跡してくる悪魔たちを幾度となく追い払いながら長い歳月を過ごしていたアダムが、遥か昔に去った地に足を踏み入れ、追われる側から追う側となり"悪魔狩り"をはじめるも人間に危害が及んだことでリオノアに監禁されていたところ、聖堂に攻め込んできた悪魔の大軍によってリオノアが連れ去られ、身柄の解放の交換条件としてガーゴイルの戦士ギデオンが悪魔に差し出した、自身の出生の秘密が記された「フランケンシュタイン博士の日誌」なる存在を知ったことで日誌の奪還に乗り出し、チャールズ・ウェセックスとして人間界に潜伏し"死者の再生"を実現させようと企んでいた魔界の王子ナベリアスと対峙したことでガーゴイルを率いて悪魔軍団との最終決戦に挑んでいく様が描かれた作品となっているのだが、可もなく不可もなくといったところでしょうかね。フランケンシュタインというものを題材にガーゴイルと悪魔の戦いが描かれたものとなっていて、フランケンシュタインの出生の秘密が物語の鍵となっていることや、ガーゴイルと悪魔の戦いによって人間界の命運が左右されているという背景、そして戦いのみならずウェセックスのもとで研究を行っていた電気生理学者ウェイド博士との関係性に焦点を当てていたりと発想やアイデアは決して悪くはなく、戦闘シーンもそれなりに独創性や迫力もあり、気軽に楽しめる作品という印象は受けました。ただ、言ってしまえば描かれているものは登場人物やディテールは違えどありきたりなものとなっているので真新しさや面白みはとくに感じられませんでしたし、尻すぼみな最終決戦にはただただ残念の一言。暇つぶし程度の視聴くらいが丁度良いのでは。
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