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リーガル・マインド 裏切りの法廷のkitoのレビュー・感想・評価

3.2
話のひねりはイマイチだけど、良き感じのドラマだった。

法廷ものって、たまに観たくなる。とはいえ、骨太硬派なのは祝日の昼間にはしんどい。ということで選んだのが気軽に観られそうな美人敏腕弁護士が主役というコレ。時代に真っ向から逆行するルッキズムっぽいことを言ってるけれど、Amazonでは有料レンタルだけど配給会社の公式チャンネルで限定無料公開中なのも選んだキッカケ(限定の文字に弱い)

ケイト・ベッキンセイルは名前の響きこそ記憶にあるのだけれど、出演作で観たのは「ホワイトアウト」くらいしかなかった。それもせっかくの美形がタイトル通りホワイトアウトしてたようなぼんやりした記憶しかない。本作では存分にその美形を拝顔できる。

このヒロイン、だいぶこじらせていた。激務のストレスからアルコール中毒になり、大手法律事務所を解雇され、離婚した元夫に一人娘の親権まで奪われそうになっている。そんなヒロインが殺人罪で服役中の女性の冤罪裁判を担当することになる。冤罪うんぬんの展開はけっこう簡単に読めてしまった。そりゃあ、映画だもの、そういう展開だよね、といった感じで謎解きのカタルシスはなかった。

むしろ、敏腕で優秀だったヒロインが全てを失い落ちぶれてしまうものの、この事件をきっかけに再生していくドラマの方に比重がある気がする。孤立無援だけど、ただひとり刑事弁護士の父親が良い感じの距離感で彼女を支援する。その様子が重いドラマになってなくて観やすかった。やはり、どんな時にも親は最大の味方だなあ、と。

ケイト・ベッキンセイルはニコール・キッドマンに似てる。そのあまりに端正な顔立ちは少しキツそうで近寄りがたいくらいだけど、意志の強さも感じさせて本作の役柄に合っていた。まさにハリウッド・ビューティー。

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