藻尾井逞育

リトル・フォレスト 夏・秋の藻尾井逞育のレビュー・感想・評価

4.5
都会に自分の居場所を見つけられず故郷の東北の村に帰ってきた主人公。
「言葉はあてにならないけれど、体が感じたことなら信じられる」という思いで自給自足の生活を始めます。東北の四季の移ろいの中で、丁寧に手間と暇をかけた生活を通じ、自分自身を見つめ直し明日への生きる力を取り戻していきます。それは都会の人が憧れるスローライフとは名ばかりで、やること盛沢山、結構忙しく走り回った生活ですね。
空想癖のある主人公なのか、自然描写の中でちょっと挟み込まれるCGにぎょっとさせられる場面がありました。
それ以外は主人公のナレーションを中心に淡々と話しが進んでいきます。
それにしても、採りたてのトマトをはじめ美味しそうに食べ物にかぶりつく主人公の橋本愛さんは、本当に魅力的ですね。見ていてこちらまで幸せな気分になりました。