ニカイドウ

平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊のニカイドウのレビュー・感想・評価

4.3
この作品、タイトルが仮面ライダー大戦になってるけどスーパーヒーロー大戦扱いみたいですね。
気付かずに『スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号』を先に観てしまいましたが、放映順はこっちが先でした。
タイトル通り平成ライダーと昭和ライダーがいがみ合ってます。理由はほぼ昭和ライダーの言いがかりのように思えますが、ジェネレーションギャップや老害と断じてしまって良いとは思えない。本郷猛の言葉の裏には、本郷猛だけじゃなく藤岡弘。の人生の重みをも感じる。もう少し昭和ライダーの優しさを読み取れる演出を初めから入れておけば分かりやすかったんじゃないかな?
これは、スーパーヒーロー大戦での過ちを再びやってしまった感じではある。
けど、信じれば良い。平成ライダーも昭和ライダーも含め、仮面ライダーを信じていれば始めっから最後まで全部面白い!!
生と死という難しいテーマを扱い、死んだものへの思いを少年・シュウと仮面ライダーフィフティーン、そして仮面ライダー555・乾巧を絡めて表現してくれた。たっくんと神敬介の交流は胸に来るものがある。
分かりにくい部分や悪い部分があるとしても、それは全部鳴滝のせいにして下さい。笑
仮面ライダーフィフティーン役に板尾を起用したのは良いんやけど、目の下のクマは必要無かったかな?笑
そして、feat.スーパー戦隊。今回は少数精鋭ですが、キョウリュウジャーと初々しいトッキュージャーの面々が参加してくれます。特にフレッシュな志尊淳と横浜流星の勇姿が拝めるのは、ファン必見ではないでしょうか?
何はともあれ、仮面ライダー愛を問われる問題作。元々、仮面ライダーは涙を仮面に隠して戦う孤高のヒーロー。例え昭和ライダーだったとしても人の死に悩まなかったはずはない。仲間の死を回避するために仮面ライダーである事を隠し、あえて孤独を選んだはず。
それでも彼らが平成ライダーと戦った理由は、やっぱり「前を向け!」って事なんやと思う。言葉足らず!!
俺としては、そこに改造人間ライダーと生身ライダーの違いも盛り込んでくれればより楽しめたかと思っていて、例えば…

改造人間として人より長く生き、幾つもの仲間の死を見送って来た昭和ライダー達。彼らは孤独な戦いの中で死に慣れてしまっていた。しかし、平成ライダーと戦い、言葉を交わす事で忘れていた絆の大切さを思い出す。涙を隠すため、仮面を被ったあの日のことを思い出した昭和ライダー達は、平成ライダー達を認め、「共に正義の為に戦おう!」と固く握手をした…

みたいな話があると超俺好み。笑
あと、村雨良の顔が怖すぎる…ヤ○ザ……
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