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アマデウスのavantgardeのレビュー・感想・評価

アマデウス(1984年製作の映画)
5.0
もうオープニングからモーツァルトの音楽に呑み込まれてしまい、そこから抜け出せずに一気に終わりまで行ってしまうくらい…とにかくモーツァルトの世界に魂が奪われるような…そんな経験をさせられる時間の中にいた。
トム・ハルスがホンモノのモーツァルトに見えてしまうほどの好演ぶり。サリ・エリ役のエイブラハムの恐ろしい存在感がホント凄くて、実際にモーツァルトの息の根を止めてしまうのではないかと観る側をハラドキさせるプロセスは超リアル。とにかくそこからは目が離せなくなる。
オペラの各シーンは凄い圧倒モノづくしで、もうただコトバを失う。特に、闇の中から誕生するドン・ジョヴァンニの下りでは、それと同時進行でダークな世界に移行していくモーツァルトの心理が凄く表れていて、、またその旋律がすごいのなんのって、、
これほどまでに映画が集団芸術だというのがヒシと伝わる作品も珍しいのでは。
とにかく全ての面で完成度が高く、テクノロジーより、人間力を感じさせてくれた奇跡の映画。
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