コータ

アマデウスのコータのレビュー・感想・評価

アマデウス(1984年製作の映画)
4.5
遂に7️⃣0️⃣0️⃣Review達成❗🎵⤴️
記念すべき700レビュー目の作品に選んだのは『アマデウス』です。


才能への憧れ。自由な人間に対する妬み、憎しみ。おお、どうしてかくも神は不公平なのか!次第に募る神への怒り。

モーツァルトが成功を収め、周囲の喝采と嫉妬を集める前半部分と、彼の人間たる苦悩を描く後半部分。才能の光と闇。幻想とリアル。

モーツァルトが周囲の人間を魅了するとき、サリエリは彼を激しく憎む。
周囲の人間がモーツァルトから離れていくとき、サリエリは彼を密かに愛するようになる。

“特別”に魅せられた男が自ら入り込んだ袋小路。サリエリは、他の誰よりもモーツァルトの才能の何たるかを解する男だった。
モーツァルトに誰よりも惚れ込んだ男による、モーツァルトのための復讐のレクイエム。凡庸なる者による神への復讐。

18世紀オーストリアを再現した美術、衣裳、メイクアップの完成度も素晴らしい。その年のアカデミー賞を席巻したのは当然の結果といえますね。

神は人間に2つの道を用意しており、そのどちらかを選択させる。世界に異物が入り込んできたとき、それを「愛する道」と「愛さない道」のどちらを選ぶのか。

…まあ自分みたいな人間からすれば、サリエリみたいな努力型も十分に嫉妬の対象だよ笑!
コータ

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