Agent「B」

アマデウスのAgent「B」のレビュー・感想・評価

アマデウス(1984年製作の映画)
3.7
アイデアの語源はイデアであり、
モーツァルトに降りてきたそれは当時の感覚で言えば彼は
彼が一番物事の本来的な姿を見る感覚があったと言う事だろう。

アイデアとは人間が全く新しい物を生み出すのではなく、
遥か昔に認識したことのあるその本来的な姿を想起する事なのである。

これを考えるとサリエリのモーツァルトへの嫉妬や神への憎悪は
少し理解できるわけであって

しかし、後半30分程に差し掛かったサリエリとモーツァルトの共同作業は
音楽を媒体としモーツァルト越しに感じれた物があったのではないだろうか。

あの時のサリエリは、モーツァルトが死へ一歩一歩近づいている事に、自身の計画を果たす事に喜び安堵した顔ではなく
もっとモーツァルトと居て仕事をしたいと
まるで子供の様にはしゃいでいる顔の様に見えた。
Agent「B」

Agent「B」