まろん

トークバック 沈黙を破る女たちのまろんのレビュー・感想・評価

3.0
AIDSやHIVの患者の話。病気=死だと思って、薬に溺れたり、偏見に苦しんだりする。その中で、演劇と出会い、自己表現を身につけたり、仲間と出会ったり、過去を見つめたりする。驚いたのは、HIV専門の医師が、HIV患者の7.8割?くらいが、性暴力被害者だと言っていたことだ。

映画を通して、問題の本質は、AIDSやHIVなどの病ではなく、そこに至るまでの過程だと思った。薬物依存、親との関係性、性暴力、DV、、、。HIV陽性者は少ないかもしれないけれど、薬物や暴力に苦しめられている人はたくさんいる。そこからどう脱出するか、演劇や仲間がいかに彼らをエンパワーするのかが見えた。

最後の「3年後」のところが印象的だった。
演劇を見た人の感想をもっと聞いてみたかった。
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