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トークバック 沈黙を破る女たち

トークバック 沈黙を破る女たちの作品紹介

トークバック 沈黙を破る女たちのあらすじ

元受刑者とHIV/AIDS陽性者のコラボ 女だけのアマチュア劇団「メデア・プロジェクト:囚われた女たちの劇場」は、サンフランシスコの刑務所で生まれた。 20年に及ぶ塀の中での活動を経て、新たな活動を開始。 それは、元受刑者とHIV/AIDS陽性者とのコラボレーション。 メデアの芝居 メデアの女性たちに共通するのは、沈黙。 幼少期から暴力の被害に遭い、自分を責めてきた。 薬物に依存したり、罪を犯したりと自暴自棄に生きてきた。 芝居づくりを通して、封印してきた過去を語り、詩作し、踊り、歌い、演じる。 そして、彼女たちは観客に問いかける。 あなたはこの現実をどう見るの? 女たちの声 メデアの創始者・代表のローデッサ・ジョーンズは言う。 「社会は罪を犯した女性を忌み嫌う。マスコミにとっては恰好のネタで、世間も『悪女』として罰したがる。HIV陽性者への対応も同じ。」 HIV陽性者のマルレネは言う。 「薬より、セラピーより、メデアのほうが効果がありそうだった。」 元受刑者のアンジーは言う。 「どんなにサイテーな人生だったとしても、恥じることなんてない。顔をあげて、語るのよ!」 8年の長期取材 「Lifersライファーズ 終身刑を超えて」から10年。 坂上香監督はこの映画の制作に8年を費やしてきた。 “どん底”を味わった女たちが、芝居を通して新しい生き方を模索する姿に、監督自身が強く心を揺さぶられ、そして、沈黙を強いられている多くの人々に、どうしても伝えたいという思いがあったから。

トークバック 沈黙を破る女たちの監督

原題
製作年
2013年
製作国
日本
上映時間
119分

『トークバック 沈黙を破る女たち』に投稿された感想・評価

KUBO

KUBOの感想・評価

4.5
私が坂上香監督と初めて出会ったのは、10年前の宮古島パニパニシネマだ。だからこの映画『トークバック』は思い出深い作品だ。

当時はまだ碌な鑑賞眼を持ち合わせていなかった私は、ただただHIV患者の人たちが赤裸々に語る人生や、それを劇という形で発表するメデアという取り組みに圧倒されたのを覚えているが、改めて鑑賞して、カメラを通して彼らに寄り添う坂上監督の優しい眼差しと、おかしな偏向をかけずにあるがままを伝えるドキュメンタリー作家としての姿勢に感服した。

ローティーンの内に子供を産み、子供を養うために身体を売り、窃盗を繰り返し、刑務所に出たり入ったりを繰り返すうちにHIVに感染した女性たち。自分に価値がないと自暴自棄になる彼女たちが、全てを認め、隠さず、舞台の上で自らの人生を語り、叫び、踊る時、自信を取り戻した彼女たちの顔がある。

ご存知の方も多いと思うが、坂上監督は近作の『プリズン・サークル』で文化庁映画賞・文化記録映画大賞を、全国映連賞・監督賞を受賞。ドキュメンタリー映画監督として大注目の監督さんなのだが、なぜか宮古島でばったり会ったりする不思議なご縁もある。

『プリズン・サークル』へと続く坂上香監督の傑作『トークバック』。未見の方はぜひ。
【過去に観た映画】2014.11.22

サンフランシスコが舞台の
元受刑者とHIV陽性者が自分たちの人生を芝居にした、
女たちのアマチュア劇団。

彼女たちの劇団を追い、社会に挑む女たちに光をあてた群像ドキュメンタリー。

日本ではまずこういのはできないだろうという迫力。

「劇団」というカタチの中、ダンスや演じることで、女たちは、解放されていく。
ふつうの演劇セラピーとは違い、とても激しく、女たちが自身が変わっていく。

各々がいろいろな傷や罪、病を抱え、生い立ちや社会からの風の中で、自分を見つめなおしていく姿が勇ましい。

アマチュア劇団「メデア・プロジェクト」の名前の由来はギリシャ悲劇の王女メデアからとったと語る主宰ローデッサは語っていた。


上映後、スクリーンの前で坂上香監督の挨拶と会場からの声を聴く。
正にこの映画のタイトルにあるように「対話」をすることを監督は望まれていた。

舞台挨拶後ソレイユカフェにて、トーク。
今、正に映画を観終えた女性たちと監督でのお話。

やはり問題意識を持った方も多く、とても濃いお話が聴けた。

実際にHIV患者に携わる方、
ボランティアに関わる方、自身が病と戦っている方、障害を持ったご家族を支えている方。

この映画のように、生々しい悩みや想いと共に人生を生きる方たちはこの映画で「自分たちだけが悩んでいるんじゃない」とも感じ取り、どこかで何かを吐き出す場所があることをうれしく思ったりと。

私も映画製作に関わる身、
監督に「なぜ、ドキュメンタリーというカタチ」で映画を撮られたのかを聴かせていただいた。
本当に伝えたいことをカタチにするという原点を感じられた。

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