絶対に人に勧めたくない。
よほどハン・ヒョジュかコ・スが好きなら別だが。
今まで見たハン・ヒョジュのキャラの中では、いちばん身近に感じた。
それにしてもハン・ヒョジュの演技力だけでなんとかもってる映画。途中から真面目に見るのもバカバカしくなった。
確かにコメディだろうが、コメディで許される域を出ている。命を救う職業についていながらヒロインの倫理観がガバガバ。
消防士が奥さんと死別したことを知った時のあのテンションでドン引きしたけど、母親が幼い頃に死んだとかいう嘘までつきだして、お前は人の死をなんやと思ってるん??
そのちょっとあとの場面で「父親との死別が医者になったきっかけで…」とか言いだしたから笑った。
もう一度いう。倫理観どうなってるん。
勝手に誘惑して勝手に好きになって勝手に去って、まじで一人相撲。
そんな女に誘惑されてホイホイつきあう主人公もやばい。
よりによって、なんでおまえが、この倫理観のやつに惚れるのか。死んだ奥さんが泣くぞ。
3年突き放してたくせに他のところに行きそうになったらキープする男もほんまにウザい。
その相手の女の子も、せっかく唯一の女性でキャラが立ってるんだからもっと活かしてほしかった。
あとヒロインの病気の設定がまじで中途半端。
手術したら大丈夫って言ってんのに何でそんなしんみりするん。その次の場面で脳死奥さんの旦那さんに対して謝るためのブリッジにしかみえん。
ボロカスに言ったけど、前半のハン・ヒョジュのイカレぐあいはすごく好き。
底抜けに前向きっていうのはいい。後半とってつけたようなしんみりしたシーンが多くなってイカレ具合は収まったけど、こんな結末なら全シーンあんな感じの方がまだ良かった。
人は変われる」と言いたいのかもしれないが、ならラストカットでベタベタするのはやめて欲しい。命に真剣に向き合っているシーンでしめてほしい。
あまりにも亡くなった奥さんがかわいそう。
あと公私混同が甚だしい。これほどラストカットにムカついたのも久々。
ハン・ヒョジュはよかった。それだけ。