ももさく

スイートプールサイドのももさくのレビュー・感想・評価

スイートプールサイド(2014年製作の映画)
3.0
コメディではない、思春期の深い悩み「毛」についての映画。

毛を早く生やしたいツルツル男子、太田君(須賀健太)。生えてる男子が生えてない太田を裸にしてみんなに生えてない事を言いふらすとか残酷だわ。

逆に毛深い女子、後藤さん(刈谷友衣子)。毛は濃いけど水泳が好きって。そこまでのコンプレックスなら水泳部は普通入んないよなぁ。

男女の温度差を感じる。後藤さんはただ悩みをどうにかしたい思いで頼んだだけだけど太田君は後藤さんの毛を剃ると言う行為により肌に触れエロスに目覚めちゃった感があった。

妄想の世界が面白かった。思春期男子の頭ん中ってこんなんか。

この役を引き受けた役者の2人も凄いなぁ。

太田君の兄(松田翔太)の言葉が、その通りだよって思えた。大学生って大人に見えてしまうんだよね、あの年頃は。

毛を食べるとか、腕にこすりつけるってのは、どんな心理なのでしょうか?。食べたら生えるかも的な?。それとも好きだから食べたいとか?。さすがに筆箱にコレクションはキモかった。

二人乗り自転車で泉谷しげるの春夏秋冬を歌うシーンも爽やかで良かった。

毛を剃るシーンは何とも言えない撮り方をしていて官能的とでも言うのだろうか?。

この映画見てたらすっごい古い少女漫画の「まじめに男女交際」を思い出した。

なかなか取り上げにくいテーマを実写にしたってのは凄いなと思った。