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BUTTERFLISTA すべては、愛の行為。のRのレビュー・感想・評価

1.7
たまたまTSUTAYAで見かけたので、これは見てみなければと。叶恭子監督主演。叶恭子好きなので。当然ふつうにできの良い映画を期待してはおりませんでしたよ! 全6章から成る叶恭子の哲学ワールドで、昔、彼女の著作Love & SexにオマケでついてたDVDと同じ感じのPV的なものだろうと思っていたのだが、まさにそんな感じ。それにしてもあまりに動きがなさ過ぎてものすご退屈やった。が、自らのすっとぼけた世界を臆面なく表現する恭子さんが見れるだけでボクは満足です、と思いながらアイフォン片手にハナクソほじって食いながら見てました。けど、見ながらいろいろ考えさせられもしたので、それを記録として残しておきます。まず第1章は、ふたりの外人と姉の3P。この外人がものすごイケメンかつナイスボディー。こんなふたりにはさまれて、何という幸福でしょう。片っぽのイケメンの切ない感じの表情が素晴らしい。恭子氏も切ない顔で喘ぎ声を軽くあげるのですが、なんか、見たくないものを見てしまってる、という大変な気まずさがありました。あと、ふと、3Pというのは、相手の女性のみならず、そこに参加するもう一人の同性をも愛してるからこそできる行為なのではないか、と思ったりした。第2,4,6章はひたすら恭子が美香さんをおもちゃにして遊んでらっしゃいます。2は美香のちょっぴり着物脱衣、4は縛られ美香さんを恭子が薔薇と指でさわさわ、6は人形美香さんをお風呂に入れ、洋服を着せます。一体お姉様…何を考えてるのかサッパリ分かりませぬ。が、きっと美香さんは恭子さんの愛おしいおもちゃなんだろうな、ということは伝わりました。6章は美香さんのお人形さん度合いがすごく、瞬きひとつしないなりきりぶりに感動を禁じ得ません。3章はレズビアン。いちばんコメントすることがない章っす。5章は外人がオス犬であります。5章はホントにヒドくて、鎖に繋がれた犬である外人がお姉さまの足にまとわりつき、たまにお姉様がキス💋するかのように唇を近づけ、でもキスしませず離れ、また男が足にまとわりつき、顔を寄せてキス…せんのかい! が延々と繰り返され、意識がぶっ飛びそうでした。が、突如わけのわからないブルーの細くて短い棒のような物体に恭子さんがローションをぬりたくってるのを見て覚醒、ん?何が始まるの?と思ったら、それはディルド。その外人のアヌスをお姉様がバックから荒々しく突き上げます…ばかな! が…ディルドのサイズ…小さ過ぎて入ってる感覚ねーんじゃねぇの? 座薬くらいのサイズ感。もっとぶっとくないとわからんぞ! 全体として感じたのは、叶恭子って、ホンモノの妖怪だな。いや、いい意味で言ってます。映画としては、こんなもん見るくらいなら死んだほうがマシってくらいおもんないけど、チャプターとチャプターの間に挿入される叶姉妹がビーチを楽しそうに歩いてる姿を、そして、恭子さんがえらい和やかに笑ってる顔を見れてPeaceful。映画の面白さとはやはりあらゆる意味においてダイナミズムにあるのだなと深く気づかされます。まぁ当たり前やけども。
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