なぜテレビシリーズのコレがフィルマークスに?と調べたら、劇場で全話を特別上映したことあるんだね。
とりあえず各話の印象を簡単に。
1話・クォ・ヴァディス
いきなり地味。怪獣のシルエットがハッキリしないのが今シリーズを象徴してる。怪獣保護団体なんてネタは今でも通じるね。
2話・洗濯の日
クリーニング屋の怪獣という、昭和感を演出してるのが良い。ブレザレンは平成のピクモンになれなかったのは惜しかったな。
3話・宇宙から来たビジネスマン
美しさと引き換えに宇宙に連れて行くという契約をする宇宙人。いわば悪魔との契約を宇宙人に見立てた話。
4話・パンドラの穴
観念的な内容だ。ネオQらしいっちゃらしいが、学生の自主制作と見せられたらそう思っちゃうかも。
5話・言葉のない街
コレと12話がネオQの真骨頂かな。「愛」をテーマにした、儚くも美しい物語。
6話・もっとも臭い島
最もウルトラQらしく、逆にネオQで最も“らしく無い”のが今話ではなかろうか?
ちょっとダイゴロウ対ゴリアスを思い出す。
7話・鉄の貝
話としては取り止めもないかなぁ。地震を発生すると勘違いされた巨大な貝を全滅させちゃうというもの。最後の少女が悲しい。
8話・思い出は惑星を越えて
アクション満載で、これもネオQらしくはない。変わった1本だな。
9話・東京プロトコル
これが一番ウルトラQらしいかしら?ちょっとバルンガみたいだし。この話の後はどうなるんだろうと投げっぱなしなのも面白い。
10話・ファルマガンとミチル
切ないけど良い話。素敵な大人の寓話。
11話・アルゴス・デモクラシー
スケールの大きさは一番デカイ。銀行強盗ごと宇宙の謎の力アルゴスに囚われるという話。
強盗と人質の命か、総理大臣の命を選ばせ、民主主義とは何かを問う。傑作!
12話・ホミニス・ディグニターティ
この鬱蒼として陰鬱な世界観。これこそネオQを象徴する1本。
脊椎の位置に三葉虫状の物体を貼り付けている生理的なイヤーン感がたまらないね。
田辺誠一らのレギュラー陣の雰囲気も良いし、地味だけど良質な作品だと思う。
ダークファンタジーといい、こういう作品はもっと定期的に作って欲しいな。