ノッチ

かまいたちの夜のノッチのレビュー・感想・評価

かまいたちの夜(2002年製作の映画)
2.0
人気ゲームソフト『かまいたちの夜』のファンサイトにアクセスすることが日課となっているフリーターの高彦。

ある日、そのサイトで知り合った真理たちメンバーでオフ会をすることになり、とあるペンションを訪れる。

ところが一行は手違いから、偶然にもゲームの舞台と同名のペンション「シュプール」に宿泊することに…。

2002年にTBS系列でスペシャルドラマとして公開された作品。

小学生の時以来(年齢バレるw)の鑑賞です。

ゲームの『かまいたちの夜2』発売の前に放送された、宣伝のようなドラマ。

しかし、出来の悪いドラマを観せられたら、肝心のゲームの売り上げにも影響するんじゃないのか?

内容は、人気ゲーム『かまいたちの夜』のファンサイトで集まったメンバーが、ゲームの舞台となったペンション「クヌルプ」でオフ会を開くことになるが、予約の手違いから偶然にもゲームと同じ名前のペンション「シュプール」に泊まることになり、そこでゲームと同様の連続殺人事件が起こる、というもの。
 
サスペンス・ホラーだけあって、推理らしい推理はまったくと言っていいほど出てこない。

昔懐かしのスプラッター・ホラーのように、犯人の正体がわからないまま1人また1人と殺されるという展開となる。

一種の見立て殺人であり、ゲームの結末をみんなが知っているという前提が特殊だったが、物語は思わぬ方向に転がっていく。

ミステリーとしては最適のシチュエーション。

だが、普通に後半まで楽しんでいたものの、事件の真相についてはあんまり納得できませんね。

あと、ゲームだと最初はコメディっぽくそれぞれのキャラクターが理解しやすくなっているんですが、このドラマはゲームのキャラクターの設定を知っている事が前提で話が進むような感じがあるので、もしかすると人物が多すぎてついて行けないかもしれません。

ちなみに、ドラマの中にゲームの舞台「シュプール」のモデルになったペンション「クヌルプ」が登場します。

ファンには嬉しいですね。

感想としては、サイコサスペンス好きな人は楽しめるかもしれませんが、私にはちょっとダメでした。

『かまいたちの夜』とは別物として見たとしても疑問だらけな内容。

結局「真夏の夜のNO1ミステリー」とうたい文句を言った割には、オカルトなのかミステリーなのか、いまいち結末がわからない展開だったのが残念。

しかし、ミステリーとしても、ホラーとしても評価できないが、意気込みだけは称賛しておきたい。
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