セサミオイル

紙の月のセサミオイルのレビュー・感想・評価

紙の月(2014年製作の映画)
4.0
吉田大八監督の『桐島部活やめるってよ』に次ぐ作品。
間を開けて4度目の鑑賞。
展開が分かっていても最初から最後まで緊張しっぱなしの犯罪ストーリー。
ひょっとしたら人口の半分くらいは犯すであろう軽犯罪。業務上預かったお金をちょこっと借りても、すぐに返せば誰も何も困らない。なんの騒ぎにもなりはしない。何事もなかったようにリカバリー出来て誰もそれを罪として咎めないような自身のみが良心の呵責を覚える程度の軽い軽い罪の扉。
そんなささいな悪事が綻びとなってやがて取り返しのつかない大きな破綻を生むまでのストーリー。

お金の魔力に取り憑かれ虚栄の果てまでひた走り気付けば此処どこ?私誰?の世界。お金?そりゃ欲しい。虚栄?そりゃ1度はやってみたい。目の前にそれらがあったら?いやいや盗らないってー!リスクが大きすぎるよ!!

If....もし盗ったとしたらその後の世界はどう変わる?盗ってかりそめの栄光を掴んだ人の気持ちはどんなだ?そのIfの世界を映像でまざまざと見せてくれる。
主人公は国内トップクラスの美貌女優宮沢りえさん。

これ劇場で観て余りに面白かったんですぐにドラマ版も見ました。両作品の差異を楽しむのもお勧め。