Tae

紙の月のTaeのレビュー・感想・評価

紙の月(2014年製作の映画)
3.8
平凡な主婦だったはずの女性が転落していく物語。
まずはキャストが抜群でした☆
宮沢りえは、ほんとにこの主役のイメージにピッタリ。
どんどん変わる雰囲気や表情が印象的。
年下の男の子との不倫関係を保ちたいがために、どんどん横領を繰り返し、その額が高額になっても、ちっとも罪悪感を感じなくなる恐ろしさ。
でも結局、気付いた時には何も得たものはない。
お金によって、それぞれの人生が狂わされていく様や横領、不倫など欲望のままに過ごしたにも関わらず、虚しい感情しか残らないような悲しい関係は本当に哀れに見えました。
その人にとっての正義、常識とは何なのか?というものを考えさせられた気がします。
個人的にはラストはちょっと疑問が残りますが、とても印象深い作品でした。
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