水

紙の月の水のレビュー・感想・評価

紙の月(2014年製作の映画)
3.6
最初に1万円を借りた。すぐに返した。誰にもバレずお咎めなし。この体験からだんだんエスカレートして立派な横領犯になる銀行員の話。

紙の月
所詮は偽物。

昔の金貨みたいにただそれだけで金として価値があった時代じゃなく、今やただの紙。ただ毎年製造され、それをお金とみなしてみんな使ってる。
この紙はお金であるという共通の価値観の元に初めて価値が生まれる代物。

そういう意味で確かに偽物だな~と。
その価値観を捨てたとき、人はこんなにも自由になれる。
最後のランの解放感素晴らしかった。
水