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パレーズ・エンドのCinemanのレビュー・感想・評価

パレーズ・エンド(2012年製作の映画)
3.2
ベネディクト・カンバーバッチが役の堅物具合と、でもそれがぎりぎり魅力的なラインをうまく体現していたと思う。
それでも、やっぱり女性たちの描き方が、「清楚な白薔薇、蠱惑の赤薔薇」という典型に留まっているので、男の勝手という所に物語全体が止まっているのは、現在の視点からすれば残念に思ってしまう..クリストファー以外の「視点」の提示が少なすぎるのかな...

こういう「紳士」とは?ノブレス・オブリージュとは?というテーマがあった時代がある。

日本の作品でも戦後すぐくらいまでは、よくあったのではないかとも思う。このあたるのメンタリティは割と、日本人は共通して見ることができるかもしれない。
何となく、「生きる」や「日の名残」が見たくなった。
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