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25年目のロシュフォールの恋人
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目次

『25年目のロシュフォールの恋人』に投稿された感想・評価

Aika

Aikaの感想・評価

3.8
「ロシュフォールの恋人たち」の双子の設定年齢25歳と同じ25周年を記念して作られたドキュメンタリー作品。
監督はジャック・ドゥミの妻アニエス・ヴァルダ。
記念式典の様子や、25年後の出演者のインタビューなどでフレンチミュージカルの金字塔となった「ロシュフォールの恋人」を振り返る。

ジャック悲願のオールスターでのミュージカル。
「アメリカのミュージカルを古典的そしてフランス式で作りたい。」
今作で明らかにされるジャックの細部に至るまでのこだわりを見ると、「ロシュフォール〜」に彼がどれだけ自分の夢をかけていたかがわかる。
「演技は偶然というものが存在するけど、ダンスは正確さが全てだ。」
彼の確たるイメージと情熱は、製作陣にそして出演者にも伝わって行き、4ヶ月の撮影は厳しく熱いものだったらしい。

当時の大スター、ジーン・ケリーやジョージ・チャキリスの裏話や、子役たちまで登場。この撮影がきっかけでその後結婚した子役カップルまでいてほっこりするエピソードも聞ける。

そして双子の当時の仲良しオフショット(私服がセンスの塊でとってもかわいい!!)から、カトリーヌ・ドヌーブの現在の姿を映し出す。
撮影後、弱冠25歳で亡くなった双子の姉フランソワーズへの想いを吐露する彼女の寂しげな横顔。姉の分まで映画界で活躍し続けるカトリーヌの、女優としてではなく妹としての顔が覗く。


「しあわせな映画を撮りたい。」
そんなジャックの想いは田舎町のロシュフォールを活性化させ、扉1000枚をカラフルに塗り替えた。未だにその扉は街の人たちに愛され続けている。
ロシュフォールの街を変えた一本の映画。
街に投影されたジャックのファンタジーは永遠に変わることなく残り続けている。


私のオールタイムベストに入るほど大好きな作品を、より深く知ることができてとてもよかった。

「ロシュフォール〜」のオープニングに出てくる運搬橋から街への通りは、ジャックにちなんで「Avenue Jaques Demy」と名付けられているそう。
全く踊れないけど、スキップくらいはしながら歩いてみたいなぁ。
早くフランスも行かなくては♡

208/2017
夢のようなロシュフォール…から25年。
ああ、本当にこれは私の大好きな世界!涙が溢れて止まらない。。

幸せな時間だった。


今作の監督アニエス・ヴェルダのことは、実は存じ上げなくて、、Filmarksに登録されているだけでも40作以上も映画を撮っている映画監督であり、ジャック・ドゥミ監督の奥様 ♪
ミュージカルに明るいフォロワーさんから、DVDを買ったらこちらが付いてるよ♪と教えていただき、好き過ぎて買ってしまった!

本編映像、主演の双子役の一人カトリーヌ・ドヌーヴ、音楽を担当したミシェル・ルグラン、プロデューサーのマグ・ボダール、俳優のミシェル・ピコリ、ジャック・ペラン、エキストラで出演した人達や成長した元子役のインタビューを挟み、ロシュフォール撮影時のお祭りのような日々を振り返りながら、25年後の記念式典の様子も交えて撮ったドキュメンタリー。

ロケ地がロシュフォールが選ばれた経緯等を観て、私の地元にあんな素敵な撮影隊が現れたら、きっと夢中になっていたことだろう!人生が変わっていたかも(今作が縁で、結婚に至ったカップルの話も出てくる)、なんて思ったり。

フランスの田舎町からどうしても浮いちゃう明る過ぎるジーン・ケリーの可笑しみ♪
対照的に、何だかな…な理由で恋人に去ってしまわれるミシェル・ピコリの哀しみ。。笑
(彼は、ジーン・ケリーやダンサーに混じって踊るシーンが一番辛かったらしい。それはご最も!)

全編楽しい雰囲気の中にも、時に短調の物憂げな曲があって、人生の儚さやすれ違いが表現されている。それが、今作のアクセントになっているんじゃないかなぁ。

妥協しないジャック・ドゥミ監督の粘る演出も印象に残る。
双子だから、ダンスがズレると観ていてどうしてもバラバラな感じが出てしまう。
ダメ出しの連続、、笑いながら踊るこのシーンはキツいな。。

双子姉妹のもう一人でドヌーヴの実の姉のフランソワーズ・ドルレアックが、映画の公開後25歳の若さで早逝(事故死)した事も、そのセンチメンタルを増幅する。
フランソワーズ、、
とても素敵な女優さんだっただけに、未だに本当に惜しい気持ちでいっぱいだ。
独特のあの笑い声、落ち着いた低めの声、セクシーなダンス(どうしてもダンス未経験のドヌーヴとの差が出てしまう…それなのに、監督は姉を音楽家に妹をバレエの教師にした)、、煌めく魅力に溢れていた彼女は、もう戻って来ない。
姉妹で同じ作品に出るのは大変なの、と話していた姉妹。
一番近しい存在であり、最大のライバルでもあった。
あの群舞に使われたコルベール広場に、フランソワーズの名前がつけられていたことは知らなかった。

いつか、この愛すべきロシュフォールの町に降り立つことができるだろうか。
そんなことを思いながら。。

アニエスの夫であるジャック・ドゥミ監督への愛に溢れたドキュメンタリー。
"独特のリズムでセーターを着る夫"に、こんなセリフ、アニエスにしか表現できないな…ふと笑みが零れた。

人を見る目の温かさ、素晴らしい才能が垣間見えた。
アニエスの作品をもっと観てみたい。。


ウッドベースの効いた、バッハの平均律クラヴィーアの前奏曲第一番が流れるオープニングとエンディングが、アニエスらしくてカッコいい♪
sonozy

sonozyの感想・評価

4.0
1992年 仏 アニエス・ヴァルダ

アニエス・ヴァルダの夫ジャック・ドゥミの名作『ロシュフォールの恋人たち』から25年。
ロシュフォールの街で、カトリーヌ・ドヌーヴ、ミシェル・ルグラン、ベルナール・エヴァン、アニエス・ヴァルダらを迎えて実施されたイベントの様子と、1966年当時の撮影風景を織り交ぜながらのドキュメンタリー。

コルベール広場を中心に繰り広げられた夏の4ヶ月の撮影期間の活気や華やかさ。
美しいドヌーヴ姉妹、ジーン・ケリー、ジョージ・チャキリスら豪華メンバーのオフショットの数々。
当時エキストラで出演していた人たちの思い出話。
紳士的な演出、素敵な笑顔のドゥミをカメラで捉えるヴァルダの愛。
また『ロシュフォールの恋人たち』を見たくなります。

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