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クライム・オブ・パッションのeop421のレビュー・感想・評価

4.5
キャスリーン・ターナーがあまり好みの俳優ではなかったので観るのを渋っていた作品。食わず嫌いはいけませんね。ケン・ラッセル作の中でもイチニを争う大好きな作品になりそうです。
昼はバリキャリ、夜は娼婦という二重生活を送るジョアンナ。二重生活の理由が悲しい…。彼女とまったく接点のないボビーは家族を愛する良い旦那様なのに倦怠期なのか奥さんから嫌がられるという悲しい日々。そんな二人が出会ったら?というお話です。この話、夫婦、男女間の関係性においてありがちな問題やすれ違いを扱っておりよく考えると悲しい話しです。異性に対するトラウマ、不信感、自信喪失からの脱出がケン・ラッセルの手にかかるとカラッと明るいお話に。映像、色彩美とユーモアのセンスが素晴らしいです。この話しのように実際は上手くいかないことがほとんどでしょう…。所詮ファンタジーなんでしょうけど、元気になれる作品かな。アンソニー・パーキンスのサイコな結末が最高です。最後はのろけて終るとこも可愛らしい。キャスリーン・ターナーはスタイル抜群で綺麗な体してますね。コケティッシュで可愛さもあり好感度上がりました。そうそうリック・ウェイクマンが音楽を担当。カメラマンの役でちょっとだけ出演しています。
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