当たりハズレの差が大きいケン監督作で、今作ははっきり言ってハズレ。
エロを前面に出した潔さは良いのだが、これだけ豪華な俳優陣を使いこの内容では、もったいないとしか思えない。
夫婦の人間関係を描きたいのか、ミステリアスな娼婦の物語を描きたいのか、壊れた神父の犯罪を描きたいのか分からない。
というか、ごちゃ混ぜでどれも中途半端。
そして今作で最悪なのが音楽。
イエスのリック・ウェイクマンが担当しているのに、その使い方がまったく的を外してしまっていて、ストーリー自体を破壊しているのには驚いた。
監督はコントラプンクトを狙ったのだろうが、やりすぎで、能天気なメロディが違和感以外の何物でもない。
見所はもちろんキャスリンの躊躇ない脱ぎっぷりとサービスシーン。
彼女の美し詩を愛でることに集中すると楽しめる。
余談。
アンソニー・パーキンス、キャスリン・ターナー、アニー・ポッツなどの名優を使ってこの内容は無いでしょ。
っていうか、この強者にジョン・ローリンでは影が薄いったらありゃしない。
「サイコ」対「シリアル・ママ」もちろん倒すのは「ゴースト・バスターズ」の事務のねーちゃん。ってパロ作の方が面白かったかな。笑
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