菩薩

クライム・オブ・パッションの菩薩のレビュー・感想・評価

3.9
東電OLじゃんって書こうと思ったら当然既出でもう書くことがない。プロットそれ自体は至極真っ当の様にも思えるが、いかんせんケン・ラッセルの演出の変態性とアンソニー・パーキンスのサイコ野郎っぷりとホモソーシャルの馬鹿馬鹿しさと言うかほぼチンポ人間のアホらしさとが相まって妙ちきりんな映画になっている。こんなにSEXを賛美されても童貞なので分からないが、性の喜びの裏側には常に死の影とが付き纏ってくる。なんなら『サイコ』の変奏として楽しむべきなのかもしれないし、こう言う映画こそ変に脳裏にこびり付きそうでなんか嫌だ…。数多の名画のインサートもそれのなく意味を持つし、春画の使い方も印象的、たぶんいい映画なのだが変な映画過ぎてなんとも処理し難い。
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