湯っ子

ニンフォマニアック Vol.1の湯っ子のレビュー・感想・評価

ニンフォマニアック Vol.1(2013年製作の映画)
3.7
色情狂を自認するヒロインの武勇伝?につきあうおじさんが、少年のような瞳で「楽しそうだね!君ってすごい技を持ってるんだぁ」とか言って、釣りや数列や音楽なんかの豊富な知識に例えてくるのがおもしろい。
トリアーはヒロインに自分を代弁させてる、と何かのインタビューでシャルロット・ゲンズブールが言ってたのを思い出す。単純に「びっくりした!」とか「だめでしょ!」とか言ってほしいだけなのに、なんか難しげな解説とかされちゃうんだよね…とか思ってんのかなトリアー、なんて勝手な想像をしたりして。
シャルロットにしても少女時代を演じた女優さんにしても、とてもスレンダーなので、イヤらしさをあまり感じない上に説得力がある。寝るのも食べるのもそこそこにセックスばっかりしてるんだもんね、そりゃ痩せ細るでしょ。マラソン選手みたい。
私は普通の女なので、セックスとそれににつきものの諸々のリスクを切り離して考えることはできない。この主人公がリスクに対して無頓着に見えるのはあえてそう描いているのか、それともトリアーがそこに思い至らないのか。Vol.2を観ればわかるのかな。

<追記>私が観たのはディレクターズカット版で、こちらのジャケの方じゃなかったのに後から気づきましたが、このままにしておきます。
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