男という魚
さかな、、、
聞き手が勝手に己の美学の型にはめ込んでしまったら、色情女のトンデモ冒険譚も理路整然とした釣りの論理で語り直され、しまいにはバッハの旋律にのせて数学的な恍惚が重なる。
なんでもかんでも釣りやらバッハやら自分の好きなものに例えて言うのが映像だけ見たらワクワクするほどクソ格好いいけど本質ダサくて面白い。
男という名の魚が――
◯◯という名のポリフォニーが――
◯◯という名のフィボナッチ数列が――
◯◯という名の黄金比が――
結局ぜんぶやり口がおしゃれサルゴリラで、
学がありそうなことこそ言ってるもののどうも馬鹿げてて愛しい。
後編の顛末ありきで思い返すと、オタク気質なわたしはどう考えてもおじさん側の人間なのでちゃんと反省しました。うちらってウザいしダサいよね、おじさん。