いや〜、やっぱ良いですなラース・フォン・トリアー監督は。場面で見れば行き倒れていた女性を家で介護する老人という絵面なのに、回想だけでこんなに面白くなるのがすごい。私の中で好き好き大好きがBGMで流れてた。
彼の鬱期に着想した作品の一つ、他の作品と比べたらそこまで鬱々してない。イディオッツ以来の振りではなく本番行為とのこと。
意外にもバラエティパックみたいに色々な要素が入っている、単なるセックス依存症関連の話だけではなく。女に入れ込んで家庭崩壊する夫の妻が乗り込んでくる話や列車での性行回数争い、知識豊かで思考が柔軟だった父親との別れのシーンなど。
セリグマンがやたら否定せずに、釣りや数字についての雑学、バッハなどの話題を交えながら楽しんで話を聞いているのが良い。
エンディングでニンフォマニアック第二弾の面白そうなシーンを垂れ流してくるのは、ちょっとやめてよーとなりました。何も知らないまま楽しみたかったのに。
