オーウェン

グレート・ビューティー/追憶のローマのオーウェンのレビュー・感想・評価

3.4
初老のジェップは優雅な老後を謳歌するジャーナリスト。
しかし初恋の相手エリーザの訃報による喪失感で、当てもなくローマの街を練り歩く。

フェリーニ作品に似ているというのは一番思うことで、物語を追うのではなく場面ごとによる情感を感じさせるという詩的な作品。

何よりも映し出されるローマの映像美は、写真などとは違う魅力を見せてくれる。
特に夜の描写はこれまであまり見ることのない形。
視点を変えると知っている場所も、また違う魅力を感じる。

人生を垣間見せる男が辿り着く到達点。
この年齢になるとさらに味わい深く見えてくるのだろう。
オーウェン

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