濱口竜介の描く、道を違う鉛の塊ってこの世で1番不可逆性に満ちており最高。割れた鏡の中から差し出される手の存在感がかなり好きだった。反射的にその手を握る直感も私にはめちゃくちゃに心当たりがある。
言…
以前シモキタk2で途中まで見たのだがトラブルで止まってしまったのでリベンジ。
冒頭の結婚式駆け落ち(まさかの女性同士!)から濱口節全開。今回も奇跡のような瞬間がたくさん撮れている。「パリテキサス」ぽ…
見える見えない/見ようとする見ないようにする/伝わる伝わらない/伝えようとする受け取らない
自己、他者、社会、全ての曖昧な境界線上にある痛みと愛情
映画的なドラマ性を排して、性別も言葉も、…
友人の結婚式を撮影する為来日した韓国人カメラマン・ペファン。しかし式の途中で新婦が同性の恋人と共に姿を消してしまう。
ペファンはとあるきっかけから男娼の青年・リュウを被写体として見出す。彼の魅力に惹…
濱口竜介にしては結構評価が分かれている印象。コメディ要素が少なく、特に感動もしない。男娼をしている青年に翻弄されすぎて、観終わった後は呆れたに近い感情を抱いていた。リアリティのある世界観に非現実的な…
>>続きを読むもちろんところどころ手堅いし巧みに組み立てられてますよね。でもつまりはいくらでもある韓国クライムの新たな1本というだけです。「こんな脚本・こんな性格の人物は好きだろおまいら」みたいな韓国映画の悪しき…
>>続きを読む石田法嗣が濱口監督の作品に初出演とあり、どんなものか気になっていた。彼の演技は、どこか演技らしさが残っているように見えるが、リュウの人の手でぐにゃりと形が変わってしまいそうなもろい心、他人を信用出来…
>>続きを読むこの映画で何よりもまずわたしたちに鮮烈な印象を残すのは、単に容姿の美しさには還元できないカメラに愛される顔立ちをした石田法嗣の佇まいである。キム・ミンジュンだけでなく、石田法嗣の存在も男娼の物語を信…
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