東京藝大の映像研究科主催のオンライン配信+トーク付き。申し込みすれば誰でも見れるやつ。しかも無料。ヤバ。
濱口監督が語るオムファタール。恋しくて主演の石田法嗣。魅力が分からないようで分かる、でも分からん…みたいなギリギリライン。
掴めなかった愛とも恋とも呼べない情に近い何か。過ぎ去る人生の中の一瞬。人生そのものを語るわけではない。
この思いはいつか忘れる淡い痛みに変わるのか、もしくは一生の後悔になるのか。
赤ん坊の鳴き声着信シーン、それまでの緊張感を切り裂くようなエッジが効いてて最高。
あと個人的には木村さんに関するシーン全部が衝撃だった。あまりにも完璧で震えた。ちゃんとオタクのツボ押さえたフェチがどの作品の根底にもある気がする、この人。実はセカイ系のひとなんでは…?
なんかこの人の映画見るようになってから撮影技法のこともっとちゃんと知りたいと思うようになった。全体像が見えないもやがかかったままの時点でも積み重なってくショットたちが恐ろしいほどにさりげなく美しいから退屈しないで見てられる。
予算1000万らしい。(すぐ金の話をする)