ハッピー・ハマグチ・アワーにて。
韓国との合作とのこと。
舞台は日本だけど、韓国俳優が主役で、いつもと違う雰囲気に少し戸惑う。それでも、この監督らしさは、ところどころで顔を出す。
混沌としたボー…
いくらでも物語に起伏とサスペンスをあたえることができたはずなのに、被写体/性的な対象のあわいを揺らぐ少年の魔性との対峙に焦点をしぼった潔さは評価できる。花嫁が恋人と階段を下っていくショットがすばらし…
>>続きを読む人物を多面的に捉える濱口竜介の良いところが十分に発揮されていない。
キム・ミンジュン演じるカメラマンは一応主人公だと思うのだが、一番魅力が感じられなかったのは彼だった。
それは彼のキャラクターの捉…
映画以外の表現手段に関する映画というのが、この監督の特段の関心なのか、判断できるほど数を観てはいないけれど、これについては、基礎文法としての映画と描かれる対象たる写真が(もともと起源として両者が嫡子…
>>続きを読む濱口竜介の画面は常に深い。その深さゆえに表面上の境界線はすべて無効化される。そしてその過程の後に出現する真の断絶。
個人的に、90年代に三池崇史らが製作していたコスモポリタンな日本映画群に似た香りが…
恋。その純粋な塊を、男だけの世界で境界線ひきまくってこんなにもまどろっこしくもんもんとさせる凄さったら。
はじめは安っぽい男娼の青年が、撮られるたびに美しくいつのまにか観てる方も虜になって気づけば胸…