健多郎

心霊玉手匣 其の四の健多郎のレビュー・感想・評価

心霊玉手匣 其の四(2015年製作の映画)
4.0
記憶を求めて歩くはなし

短期間の記憶を失った男が、記憶が戻ると望みをかけて50kmの道のりを歩く、海を目指す
これはホラー版「ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア」と言ってもいいかもしれない
(本編内でも「ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア」の話が出てくるので意識して似せているのは間違いなし)

実質的に前作のラストからそのまま続いている作品であり、ほぼ同時刻に起こっていた現象を、投稿者+カメラマン、残りのチーム心霊玉手匣+3に登場した念写能力者の2組に別れ追うことになる
過去と現在の映像がリンクしていき、謎が徐々に解けていき、そしてラストへ…
ハッピーエンドともバッドエンドとも取れるラストはかなり好みです
しつこいリプレイシーンさえなければもっと良かったのに…もったいない

ただ、どうしてもというかやはりというか、個人的にはコワすぎ!には並べていないかなと思った
もちろん好みの問題なんだけど、コワすぎ!はホラー作品に僕の好きな「シリアスな笑い」をエッセンスとして加えているのに対し、心霊玉手匣は僕の苦手な「青春・恋愛」をエッセンスとして加えているのが大きな理由
しかし、こういう好みの部分を考慮してもじゅうぶん好きな部類のホラーシリーズであることは間違いないです
心霊玉手匣シリーズ5作目となる「コンステレーション」の完成も楽しみです
健多郎

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