身内に不幸があった時、その人を忘れることが1番悲しいことであり、思い出して生前こんな人だったよね、と話をすることが最大の供養で亡くなった人の幸せだと言われたことがある。
どんなに辛くてもどんなに悲惨な出来事でもどんなに胸が張り裂けそうでもどんなに目を背けたくても絶対にその人が生きていたということを忘れてはいけない。本作は強くそれを語っている。自分は9.11の経験者ではないけれど、自分の好きな"映画"というものを通して亡くなった方達を胸に刻みたい。
今年も忘れない為に現実を観る。
もっともっと脚光を浴びていい作品だ。
