Jaya

カラスの飼育のJayaのネタバレレビュー・内容・結末

カラスの飼育(1975年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

両親亡くした三姉妹のお話。ほぼ真ん中のアナのみに焦点。親父は母を苦しめた悪者。母のイメージの横溢。

ロサが一番存在感を出していたような。フワフワした話の現実感を担保していたように思いました。「おっぱい見せて」のくだりが面白かったです。毎回ズームされる冷蔵庫の鶏の足は何だったんだ。

アナの中のイメージと現実が行ったりきたり、20年後のアナと母が同一人物なので、ちょっと戸惑いました。少女アナの表情が抜群でしたが、アナに焦点が当たり過ぎなようにも感じました。

叔母とどうしてもソリが合わないアナ。ロサを含めて気に食わない感じがよく表れていました。叔母の不倫を見て事態は決定的に。重曹で毒殺という、子どもらしい残酷さを見せる名演出。

終始アナの目線で母を見るような、アナの為に作ったような映画で、それを成立させるアナに脱帽する作品でした。
Jaya

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