このレビューはネタバレを含みます
両親亡くした三姉妹のお話。ほぼ真ん中のアナのみに焦点。親父は母を苦しめた悪者。母のイメージの横溢。
ロサが一番存在感を出していたような。フワフワした話の現実感を担保していたように思いました。「おっぱい見せて」のくだりが面白かったです。毎回ズームされる冷蔵庫の鶏の足は何だったんだ。
アナの中のイメージと現実が行ったりきたり、20年後のアナと母が同一人物なので、ちょっと戸惑いました。少女アナの表情が抜群でしたが、アナに焦点が当たり過ぎなようにも感じました。
叔母とどうしてもソリが合わないアナ。ロサを含めて気に食わない感じがよく表れていました。叔母の不倫を見て事態は決定的に。重曹で毒殺という、子どもらしい残酷さを見せる名演出。
終始アナの目線で母を見るような、アナの為に作ったような映画で、それを成立させるアナに脱帽する作品でした。