mimicot

カラスの飼育のmimicotのレビュー・感想・評価

カラスの飼育(1975年製作の映画)
3.8
純粋故の残酷さは子供ならではのもの

子供の頃は人生で置かれる状況を、そのまま受け入れなければならなくて...
そんな嫌な日々から逃げ出したくて、現実と空想を行ったり来たり、夢見がちな世界に生きていく。

吸い込まれそうな大きな黒目が、何もかも理解してるように見えてドキッとした。

「ミツバチのささやき」のアナ・トレントちゃんが少しだけお姉さんになってる。レースのナイトウェアを着たアナちゃんが天使。ほんと可愛い。
受け入れ難い現実を生きる姿が可哀想で...ぎゅぅぅっと抱きしめたくなった。

このお話は、時間軸を複雑に交差させた演出が効いていて、子供が成長していく未来を感じさせてくれるのが良かった。

タイトルの「カラスの飼育」の意味は、カラスを育てて、目をくり抜かれる(꒪⌑꒪.) コワイ‎!!!日本で言うところの、飼い犬に手を噛まれるみたいな、スペインの諺だそうです。鑑賞後に調べて、なるほどーとなりました。
mimicot

mimicot