Monisan

ソロモンの偽証 後篇・裁判のMonisanのレビュー・感想・評価

3.5
観た。

役者の皆さんは本当に素晴らしいし、子ども達の表情も真っ直ぐで良い。
だけど、あまりに長過ぎる、編集がまったりし過ぎている。
これあと20分くらい短くして貰えたら、緩急もあって、もっと見応えあった気もする。
途中から裁判の内容も結果も、気にならなくなるし、どうでもよくなった。

神原くんのしたい事が見えてきてからは、あのいじめっ子が怒るのも無理はないし、裁判自体の意味が無いし、あまりに神原くんの独りよがりでしかない。
藤野さんも裁判したかった動機すらあやふやになる。

きっと本だともっと理解できるんだろうけど、過剰な演出と編集の間の悪さでよく分からなくなった。
藤野さん、神原くんら中学生の芝居と目が良くて制作陣が興に乗って沢山尺を割いてしまったのかと邪推すらしてしまう。

余貴美子のあれからこの学校ではいじめも自殺も無くなった、とかいう台詞も嘘臭く聞こえる。何か事件があっても話し合い、解決する校風とかなら分かるけど。

みんな頑張っていたのにもったいない。
しかも最後になんでU2なの…
前編で歌ってた校歌とかで終われば余韻が楽しめるのに。うーん残念。

成島出、監督
Monisan

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