ガラクタ

ソロモンの偽証 後篇・裁判のガラクタのレビュー・感想・評価

4.3
前篇と合わせてレビュー。
『中学生による裁判!?』的なライトな構成などではなく、ただそのギャップが存在する中で判事の幼い容姿がまた異質に感じられる。

映像内で違和感を感じさせる演出も多く、柏木くんが亡くなって泣き喚く生徒たちと比較して困惑する藤野の構図や、生徒が死んだから校歌を歌おうという校長代理の宣言に疑う事なく合唱する生徒たちなど違和感というより気持ち悪さを感じさせるよう描かれていた。

神原の動きが怪し過ぎるので真相の考察の1つにはあったが、三宅が胸糞過ぎてそれどころではなかった。1番救われなかったのは柏木家の人たち。普通の家庭に見えたが狂ってしまった原因は恐らくあの両親にもあるのだろうけど、観ている限りでは汲み取れなかった。

流石に綺麗に終わり過ぎてるなあと感じ、25年後の2015年パートで『氷菓/愚者のエンドロール』のような実は解決できていない核心的な謎が出てきて終わるのでは?と想定させるほど陳腐なオチだった。

藤野涼子役藤野涼子。オーディションで女優デビューだったのかな。その割には演技が上手かった。
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