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誘拐の掟のTypeMageのレビュー・感想・評価

誘拐の掟(2014年製作の映画)
3.0
ローレンス・ブロック原作「獣たちの墓」の映画化。
「八百万の死にざま」の原作者と言えば映画フアンにも通じるかな?
アクション爺さんリーアム・ニーソンは今回アクション控え目ながら等身大のアクションシーンで見せてくれます。
冒頭のシーンから引き込まれ「セブン」風シリアル・キラーな誘拐犯の追跡と駆け引きな展開。
一級のサスペンス映画に仕上がっています。
しかし…。
原作はアル中探偵マット・スカダー・シリーズの倒錯三部作とも言われる作品の最終三作目。
犯人を探し出して、さて、どうする?
あっさり依頼人に引き渡して復讐させるのか、この辺の心理的葛藤の描き込みが薄いのは尺に制限のある映画では致し方ないところですがもうちょっとだけ欲しかった気がします。
原作のシリーズは心理描写に重きを置いたかなり地味な作品で、その中ではこの作品は少し派手さもあるので映画化されたんでしょうから仕方ないのかな。
リーアム・ニーソンの新しい魅力に触れるいい映画だと思います。
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