桃子

ジェーンの桃子のレビュー・感想・評価

ジェーン(2014年製作の映画)
4.5
他の方々のレビューを見たら意外と低いのでびっくりした。私はすごく良いと思ったんだけどなあ。自慢じゃないが、けっこう西部劇は見てきている。そういう自分が見て面白いと思ったので、他の人もそうかなと思っただけで他意はない。誰かの満点は誰かの0点ということはよくあることだし。
なぜ面白いと思ったか。それは女性が主人公になっていることで、ストーリーに捻りがあるからだ。以前にシャロン・ストーン主演の「クイック・アンド・デッド」を見たことがあるが、これも自分的にはドツボだった。西部劇でもっと女性を主人公にしてもいいと思う。
かの「ひまわり」のように、戦争(ここではもちろん南北戦争)で恋人同士が引き裂かれ、復員して恋人を探して歩く男と、待ちきれずに他の男と結婚する女。よくあるシチュエーションなのだが、女がかつての恋人に助けを求め、彼もそれに応じるところから話が始まる。こういうのは初めて見たので新鮮だった。あと、回想シーンで、ふたりが気球に乗る場面が登場する。西部劇で気球を見たのも初めてで、非常にロマンティックできれいなシーンに感動してしまった。
悪役はユアン・マクレガーが演じているとわかって見ていたのだが、メイクや付け髭のせいか、全くの別人に見えた。SWでオビワン・ケノビを演じていた人が、西部劇で悪党のボスになる。いろんな役を演じるのは楽しいだろうな…
ナタリー・ポートマンは相変わらず美しい。美しいだけでなく、強くて逞しい。SWでアミダラ姫を演じていたっけ。彼女が拳銃をぶっぱなす姿は迫力満点だ。賞金の袋を片手に下げて西部の街を闊歩するシーンが一番かっこよかった!
最近見た映画の中では、断トツでスカッとさせてもらった。西部劇はこうでなくちゃ、と思わせられる爽快感120%のエンディングだ。悪者をやっつけて、めでたしめでたし。幌馬車に乗り、一家で希望の地へ。この後は「大草原の小さな家」みたいな世界が待っているといいなあ(笑)
冷静に見たら突っ込みどころも何か所かあると思うのだけれど、大好きな西部劇だと点数が激甘になる。大目に見てください。
桃子

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