イペー

ジョン・ウィックのイペーのレビュー・感想・評価

ジョン・ウィック(2014年製作の映画)
4.0
『ジョン殺し屋やめるってよ』

あっ、やっぱりもうちょっとやるってよ。
引退した伝説の殺し屋の、血まみれ同窓会!

キアヌの事、心配してたんです。特別、ファンって程では無いですし、出演作をもれなくチェックしてる訳でも無いんですが。

ガンフーと呼ばれる様式美に溢れるアクション、キアヌは至る所で身体を張っていて、自分の心配は余計なお世話でした。
彼独特の乏しい感情表現(悪口じゃないよ)は歳を重ねて渋味も加わり、伝説の殺し屋という役柄にもマッチしています。

全体に暗い色調の画面に、ビシッとスーツを着て淡々と目的を遂行するジョンの姿が映える。
デザイン性が高い画作りは、ともすればマンガ的とも受け取られ、好き嫌いが分かれる所かもしれません。
ただ、マトリックス然りですが、キアヌのロボ感(悪口じゃないよ)はネオンサインの様な人工的な背景に良く馴染む。自分は違和感なくスタイリッシュな映像を楽しめました。

悪役の方々が「うわー、コイツとだけは戦いたくねえんだよなぁ…。帰りたい…。」という心の声がモロに顔に出てる感じも好きです。ウィレム・デフォーの使い方もナイス。まだまだ拡がりを見せそうなアンダーグラウンドの世界。細かい設定やキャラクターの配置が巧いですね。

続編も決まっているとの事。
キアヌを心配する気持ちも、まだ続きそうです。
イペー

イペー