ツクヨミ

ジョン・ウィックのツクヨミのレビュー・感想・評価

ジョン・ウィック(2014年製作の映画)
2.5
死んだ愛妻の形見な犬を殺された元凄腕殺し屋の復讐劇なシリアスフォーマルなキアヌ像。
個人的に大好きな"ベイビーわるきゅーれ"が和製ジョンウィックとか呼ばれてたのを思い出し、そういえばシリーズ最新作も近々公開だなーと軽ーい気持ちで鑑賞してみた。
まず本作はキアヌリーブス主演の復讐アクションエンタメになっている、流れるように愛妻が死に悲しみにくれる主人公のもとに愛妻からの形見である犬が届くエモーショナル展開へ。だが楽しい犬との生活も束の間に犬が暴漢に殺されるという悲劇になり、そこから復讐へという流れが早すぎて笑った。
なので正直悲しいのもへったくれもなく、裏社会で復讐を繰り広げる主人公が無双していくアクション活劇を見せる魅せる。ガンアクションをメインに次次と刺客をぶち殺しキレッキレかつ野蛮なバイオレンスが繰り広げられる仕様は確かに見ていて沸る、だがわりかしアクションはフツーな印象を受けたのは確か。しかし中盤の殺し屋いっぱい多重殺し劇の連続の流れがまあ凄くて、雇われ殺し屋たちが主人公を同時に狙い打つという修羅場がやはり楽しい点。やはりなんというかスリリングで殺しの物量と軽さがこのシリーズの良いとこかなーとも感じたし、小さなギャグの子気味良さがをかなりオーバーさせたのが"ベイビーわるきゅーれ"などの阪元裕吾作品なのかね。
あとエンタメアクションにしては左右対称の美しいショット連発しまくりでびっくり、アートアートした美ショットや背景眺めるだけでも実は良い感じなのだ。裏社会の暗い画角で映える構図美が逆にかっこいいのもこのシリーズならではなのかなー。次作に淡い期待を描いてみよう。
ツクヨミ

ツクヨミ