人気・評判のシリーズ故に鑑賞前のハードルを上げすぎてしまった。
起承転結の承で1対多の銃撃戦になる展開の必然性に説得力を持たせるような脚本の緻密さはなく、「銃撃戦を見せるための展開」という感じが出すぎていて思わず苦笑い。
でも本作はスター主演によるエンタメアクションだから、やはり殺し合いこそが見どころ。深みや重さを求めてはいけない（？）。
スタイリッシュなキアヌが演じるジョンの無駄のない射撃テクなどのスマートな強さが粛々と披露されるのを見落としていてはもったいないのだ。
クラブや教会といった「日本人が思いつかない舞台」で派手に暴れ、マシンガンを大いにぶっ放す“市街戦”にまで発展。次々と敵の頭だ胴体だと撃ち抜いていく情け容赦のないバトルシーンの映像的な刺激は悪くない。話や世界観がもっと重厚なら言うことないんだけど。
