砂

ジョン・ウィックの砂のレビュー・感想・評価

ジョン・ウィック(2014年製作の映画)
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なんか無性にアクションが観たくなる時期がたまに来るのだが、そんなときは何も考えずただ画面を眺める映画がよい。

本作はキアヌリーブスが復讐のため組織に挑む引退した元凄腕の殺し屋を演じる。
あらすじはまさにそれだけだ。先に「犬が殺されてその復讐を果たす」という情報だけ聞いていたのでイロモノと思ったが、なるほどそういう意味か。
そのシーンまで随分と短時間でサクサク進むのでそれほど愛着も無さそうではあるが。

ノアールなマカロニウエスタンのようなケレン味溢れるキャラクターの気取った台詞まわし、カーアクション、ドンパチ、なんともベタな展開。まるで昔馴染みのラーメン屋が改装して店のガワだけ現代風にしたが味付けは変わらないような感じだ。

ストーリーはあってないようなものだが、本作の核はCQCアクションである。今のトレンドであり、スタンダードといえる。
ハンドガンを中心に至近距離でやり合うバトルがひたすら続き、かくも鮮やかに演じるキアヌは50代ということを忘れてしまいそうになる。

私の世代のアクション映画好きはマトリックスで衝撃を受けたもので、あれから何年も経ってハードなガンアクション映画の主演を張っているというだけで観た甲斐はあった。
映画としてはそれ以上も以下もないが。
砂