◆あらすじ◆
FBI捜査官のジョーは同僚のキャサリンとともに連続殺人事件の捜査にあたっていた。ジョーは事件の解決のため、かつての相棒で予知能力を持つジョンに助けを求める。ジョンは事件を追ううちに犯人の正体に近づいていくのだが...。
◆感想◆
予知能力を持つジョン・クランシーが連続殺人犯を追うというストーリー自体のシンプルさ、ジョンと殺人犯の駆け引きの複雑さが絡み合い、ストーリーに緩急が上手くついていて面白い作品でした。
ジョン・クランシー（アンソニー・ホプキンス）は娘を病気で失って以来、隠居していましたがかつての相棒のジョーの要望により、捜査に協力します。ジョンは医師であることもあり、人生に達観していて冷静過ぎるように感じました。予知能力という特別な力も彼にとっては厄介なものなのかもしれないと思いました。
ジョンとジョー（ジェフリー・ディーン・モーガン）、キャサリン（アビー・コーニッシュ）の関係性はとても頼もしくて、超能力を信じないキャサリンもジョンと接するうちにそれを信用するようになっていく流れも気持ち良かったです。ジョーの明るさは本作の雰囲気を転換させる良いきっかけになっていて、その点でもこの三人のバランスがとても良かったと思います。
連続殺人犯を追っていくうちに、犯人が被害者をある共通点をもって選択していることが分かり、これがストーリー後半に大きな意味を持ってくるようになっていて次の展開を期待させるものがありました。
後半のジョンと犯人の駆け引きがどんどん緊迫感を高めていって、とても盛り上がりました。犯人は行為の正当性と主張の胡散臭さが相まってとてもひねくれたキャラクターに仕上がってました。
とても面白い作品でした。
鑑賞日：2023年12月5日
鑑賞方法：CS ムービープラス
（録画日：2022年11月7日）
