このレビューはネタバレを含みます
連続殺人事件の犯人を捕らえるため奔走する刑事たちだが、犯人の目星すらつけることはできない。
そこで腕利きのプロファイラー(?)で人生セミリタイヤを引っ張り出して、事件解決を目論む。
そのプロファイラーの特技は鋭い感と言いつつも、明らかに超能力。身体に触れるだけで、先々の運命が見えてしまう。
ところが連続殺人事件の犯人も、同じ能力を持つ超能力者であり、さらに上の力を持っていた!
実はそのプロファイラーが事件を担当することすら、その犯人の差し金だったのだ!
というサイキッカー同士の先読み合戦的な、ジョジョのスタンドの戦いを彷彿するものの、なんだろう後半からの失速感。多分に犯人の予測通りの流れと、その運命を変更しようとするアンソニーホプキンスの行動が、捻りが弱すぎて、驚きがなかったんだよね。
犯人が犯した殺人の動機は、なるほど!と思わせるものだったが、しかしその動機自体がなかなか断罪できるものでもないだけに、これまたずっと不完全燃焼。
さらに最後のアンソニーの秘密も痛々しくて、爽快感の欠けたエンディングでした。
しかしアンソニーの圧倒的な存在感で畏怖させる演技力はまさにレクター博士。
だけに、人間味あるシーンを入れると台無し。アンソニーに走らせたりしたらダメだって。