福福吉吉

ライト/オフの福福吉吉のレビュー・感想・評価

ライト/オフ(2016年製作の映画)
4.0
◆あらすじ◆
レベッカは母のソフィーを残して家を出て暮らしていた。ある日、弟のマーティンが通う学校からレベッカあてに連絡が来る。迎えに行ったレベッカはマーティンが何日も眠れていないことを知る。レベッカはマーティンから母の他に何者かが家にいて、明かりを消すと現れることを知らされる。

◆感想◆
ストーリーのテンポが良く、恐怖演出を適宜挟みながら母・ソフィーの謎が明らかになっていく展開は興味を惹きつけるものになっていて、最後までじっくりと楽しめました。

「明かりを消すと現れる謎の存在」というホラー演出が本当に上手く怖さを引き出していて、闇という人の根源的な怖さを感じさせてくれました。謎の存在が少しずつ近づいてくる感じがとても良かったです。

母のソフィー(マリア・ベロ)は精神的に病んでいて、それが原因となって夫のポールやレベッカが家を出ていました。そのため、息子のマーティン(ガブリエル・ベイトマン)が1人、ソフィーのもとに残り、今回の怪奇現象に遭遇することになります。この家族関係もストーリーにしっかり絡んでいて、無駄な描写がほとんど無かったので良かったです。

娘のレベッカ(テリーサ・パーマー)はソフィーを残して家を出たことを少なからず罪の意識があるように感じました。しかし、マーティンのSOSに対応したことからも無責任な人物ではないように感じました。

ホラー演出の種類を一つに絞り、ストーリーの無駄を削ぎ落した稀有な作品であり、とても面白い作品でした。

鑑賞日:2024年1月6日
鑑賞方法:Amazon Prime Video
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