このレビューはネタバレを含みます
暗闇の中だけで動いて、光が点くと消えるヤツが襲ってくるというアイデアだけですでにめちゃくちゃおもしろい。
しかも、1時間20分そこらの短い作品ながら、恐怖やら家族愛やらいろんな要素がてんこ盛りになっていて素晴らしい。
予告編でも思ったけど、この映画の敵は暗闇の中に浮かび上がるシルエットがかっこいい。暗闇でディテールの確認できない謎めいた恐怖があって非常によい。だからこそ、あんまり正体を明かしすぎないでほしかったかなぁ。
物語前半の何のために襲ってくるかも、どんな奴なのかも全然わからない頃の方が恐ろしかった。そのほうがいかにも「暗闇」的な恐怖があったと思う。物語後半に行くにつれて、しゃべったり、なんとなしに感情があったり、ディテールが確認できたり、まして攻撃できたり、攻略法が明らかになるにつれて魅力が減っていったかのように感じた。