あるぱか

世界の果ての通学路のあるぱかのレビュー・感想・評価

世界の果ての通学路(2012年製作の映画)
4.0
日本での当たり前の生活に染まっていては気付けない、人間同士の助け合いだったり、夢の尊さ、そして勉強の重要性がキラキラした子供たちの中からにじみ溢れていて、経済的には貧乏かもしれないが、人としてすごく豊かだった。
これだけ日本で贅沢に暮らしながらどこか孤独感や貧しさを感じる自分とは正反対。自分の生き方を考えさせられた。

そして何より一体どんな撮り方をしたらこんな風に出来るのか…とただただ感服。子供たちがあまりにも自然体でカメラを全然意識してなくて、ドキュメンタリーでありながらフィクションのようだった。たからこそ、より出来事をリアルに感じさせられた。その分、自然体過ぎるのが何故かという邪念も観ながら付き纏ってしまったほど。
ロケ前に監督が各現場に10日滞在して一緒に通学したり話したりしたとのこと。10日でここまで馴染む監督の手腕がすごい。さらに、機動力が必要だからと手持ちカメラでの撮影を多用したということだが、充分過ぎるくらいFIXの画を撮っていたし、日本のテレビドキュメンタリーに慣れている身としてはただただシーンが撮れてるのが驚愕すぎた。
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