不能の男が女性を監禁して虐待するというストーリーは悲惨だし、台詞の数々も足立正生らしい観念的なものばかりなのにそれが鼻につくことがなく映画としての完成度が高いのは全盛期であった若松孝二監督の卓越した…
>>続きを読む若松孝二を復習する #2
舞台劇の様な台詞
水の中(羊水)を想起させる光の演出
モノクロの撮影がカッコいい。山谷初男が若い!サングラスが似合う。時折、市川雷蔵に見えなくもない。
肉体 思想 SM…
「胎児が密猟するとき」とても意味深で魅力的なタイトルだ。
男が女を密室に監禁し、暴力を振るい続けるという分かりやすい展開だが、"胎児=主人公の男"という歪んだ人間性がこの作品のきもとなる。
R5 No.10
低予算、短期間で作られた密室映画。しかも、出演者は2人。
そして話の軸は「子宮回帰願望」
観た後の余韻がとてつもない。
演出力も際立っていた作品。
初めての若松孝二監督作品だった…
このレビューはネタバレを含みます
男が自室に女を監禁して自分の思い通りに事を進めていこうとする密室劇。
オープニングでは旧約聖書・ヨブ記の一節を引用して信仰者ヨブの心情を表している。
https://youtu.be/bu8huF…
自殺した母、妾だった母へのエディプス・コンプレックスと胎児願望。子供を望み人工受精で妊娠し家を出て行った妻への怨みで増長する。雨と聖歌のオープニングにはじまり、マンションの一室で繰り広げられる監禁。…
>>続きを読む胎内は天国で、生まれ落ちた先にあるこの世は血に塗れた地獄だという。だから人は生まれるべきではない、妊娠したら中絶すべきであり、子供は決して生まれてはならない。
自分の妻に似た女性を監禁、リンチする。…