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ゾンビーバーのmanacのレビュー・感想・評価

ゾンビーバー(2014年製作の映画)
3.0
ふざけてるけど、ほのかに感じるホラー愛
バカバカしいホラーです。
放題からしてふざけてるなと思いきや、原題もZOMBEAVERS、ふざけてます。
そしてそのゾンビーバーも全身でぬいぐるみ感を漂わせています。

そして、本作のいいところがホラーのセオリーを全て無視しているところ。
用心深い金髪美少女や正義感溢れる青年はとっとと死にます。
友人が止めるのも聞かずに湖でトップレスになり、SEXのことしか考えてないようなビッチが最後まで生き残る。
最後の生き残りの最期もこれまたおバカ。

本作では、ゾンビになったビーバーは知能が格段にアップします。
電話線切ったりします。
一体どこでそんな知識を手に入れたのでしょうか。
車で逃げる人間を止める為に、自慢の歯を使って木を切り倒したりもしますが、タイミングが合わずに、残念、木が倒れたのは車が通り過ぎた後。その時の首を傾げるゾンビーバーがお茶目です。
ここが最大の笑いどころでした。


ふざけてんのか?と思うくらいバカバカしい描写が続くのですが、そこはかとなく漂う製作陣の拘りは感じます。
エンディングのゾンビーバーの歌など、ふざけてる割にこだわってんなあと感心しました。
ラストのこの歌の歌詞が本編のあらすじになってるんですよ。これは必聴。


『ビッグ・バグズ・パニック』や『Mr. タスク』などが好きな方はぜひご覧ください。

ただ、やはり『タッカーとデイル』を上回るホラーコメディにはなかなか出会えない。
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