えそじま

デュエルのえそじまのレビュー・感想・評価

デュエル(1976年製作の映画)
4.6
冬の四十日間だけ地上を歩くことを許された太陽の女と月の女が、永遠をめぐって現代のパリで決闘する。冒頭から連続する映像の裏切りが突如ひび割れる鏡によって別世界へ転化するあの素晴らしい瞬間につながり、魔法をかけられたように硬直してしまう。

ワンカットでなめらかに動き回るカメラは単純な空間を迷宮のように深く広く捉え、伴奏のピアノじいさん(ジャン・ヴィエネル)をしっかり収めつつ「俳優に到達」する。『ノロワ』と同じ属性の映画だと思う。めっちゃ好き。
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