kogureawesome

デュエルのkogureawesomeのレビュー・感想・評価

デュエル(1976年製作の映画)
4.6
月の娘と太陽の娘が魔法の石を巡って決闘するファンタジー?それに男が1人と、ホテルのフロントの女性、ダンスホールの踊り子が加わる。ジャック・リヴェット版セーラームーンか?特撮ヒロイン物みたいな世界観。

リアリズムから遠く離れた映画。
度々フレームの隅で(ジャン・ヴィエネルの)ピアノを弾いている姿が映り込むのだけれど、何故、そこにピアノのあるのか、どうしてピアニストが弾いているのか、おかしな場所で出てくる。
サイレント映画的ポーズだったり演劇のような不自然さが特徴的で、音響や照明の演出にハッとさせられる。鏡の使い方とか、声出そうになる。

即興の演技を見続ける楽しさ、
思いつきをそのまま実行したものを観るような愉しさがある。
矛盾とか気にしない。伏線とか回収しない。意味とか考えない。それでも何故かあきない。

クセ強めの映画。
kogureawesome

kogureawesome